発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 セクシュアル・マイノリティへの心理的支援(精神分析 臨床心理 心理療法)
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ジェンダーやセクシャリティに関する書籍はいろいろと出ているが、その心理支援に特化した書籍はこれまでになく、その意味でオリジナリティがあると言える。

セクシャルマイノリティーは社会的な圧迫や無理解による差別が多く、そうしたことを背景にメンタルヘルスを崩してしまうことが一般よりも多いといわれている。また、性別適合をする上で様々な課題があり、それについての心理支援だけではなく、包括的な支援も必要とされるので、心理学の知識以外にも生物学的・医学的・社会学的な知識も必要となってくる。

本書を執筆している著者陣は大学で研究しているだけではなく、実際の臨床現場で日々セクシャルマイノリティーに接しているいわば実践家によって書かれている。そのため、非常にリアリティのある内容となっており、これからの自分の臨床に実践力として役に立つものと思われる。特にホモフォビアといわれる治療者の中にも気付かない意識があることが多いことも指摘しており、セクシャルマイノリティーに関わる臨床をする上では、そうしたことを治療者自身も振り返り、把握しておかねばならないというのは大変説得力のある議論であると思われる。それは何もセクシャルマイノリティーに関わる治療者だけではないだろうが、自分の振り返りというのは常に必要なことかもしれない。

ちなみに本書ではセクシャリティではなく「セクシュアリティ」という用語で統一されている。些細なところかもしれないが。


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