発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 精神分析というお仕事(精神分析 臨床心理 心理療法)
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日本ではあまり有名ではない人。ウィニコッとの弟子で、独立学派に属する精神分析家である。もともとは英米文学などを専攻して、精神分析の世界にやってきたらしい。アメリカでは医学と結びついているので、このようなことはほとんどないが、イギリスでは文学などとの結びつきがつよいため、しばしばこのようなことがあるらしい。

本書はそのような文学畑出身の著者によって書かれたからか、詩的で、かつ難解なところがあるように思う。さらには症例・事例がほとんどないので、極端に抽象的な議論になってしまっている。そこが本書のとっかかりにくいところであると思われる。

精神分析に限らず、専門分野で長く仕事をしていると知識や技術が増えていき、それは次第に権威と結びつく傾向がある。しかし、精神分析は権威の中で行われる営為ではない。そのため、そこに副題にあるように専門性のパラドクスに陥ることが多々ある。そこにはさまざまな理由があるが、著者はその一つに恐れを挙げている。恐れがあるからこそ、権威を身にまとうことで防衛するということである。それは精神分析の本質である、真実と出会うということからすると反対のことをしてしまっているということになろう。


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