発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 心的平衡と心的変化(精神分析 臨床心理 心理療法)
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ベティ・ジョセフのこれまで発表された論文をまとめたもの。彼女は1917年に生まれ、昨年の2013年に亡くなられた。享年96歳で、死の直前まで後進の指導を現役でしていたという。老いてますます盛んなのは中国においては黄忠だけど、イギリスでは彼女であろう。

彼女はクライン派であり、here and nowを極めて強く重視している。過去の再構成については一部の論文を除いては、ほとんど言及されておらず、現在の転移を軸にして、まさに「今を生きる」ということを一番の治療機序においているようである。そして、それがタイトルにもなっている心的変化を引き起こす原動力になると主張する。しかし、患者は心的に変化することに対しては強い抵抗を示すのである。なぜなら、変化するということは、良いものであれ悪いものであれ、今までの自分とは違ったものになる、つまり死ぬことだからである。それは強い不安を惹起するのであろう。そのため、患者は表面的には分析に乗り気であったり、変化を期待するようなことを言うが、実際にはその逆のことをすることは多々あるということである。その面を含みこんで分析の中で扱っていかねばならないことを彼女は本書の様々な論文で論じている。


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