発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 心理学草案(精神分析 臨床心理 心理療法)
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 本書は神経生物学と純粋心理過程とを結びつける目的で書かれている。3部構成で、1部はその基礎理論の作成と体系化。2部はヒステリーなどの病理への適用り3部はさらに正常過程への適用と応用である。単純なニューロンの活動から、高度な判断機能、理解機能など自我がどう成り立っていくのかの説明をフロイトはしている。

 この心理学草案が書かれた1895年は既にヒステリーの治療と研究を行っており、4~5年後には夢解釈が出版される。もともと神経科医だったフロイトがヒステリーという心理学的過程を探究する上で、この心理学草案にあるような心理学と神経学の橋渡しは必要なことだったのだろう。

 そして一連のメタサイコロジーといわれる諸理論の出発点となっている。ただし、後年のメタサイコロジーでは心理学草案ほど神経学や生物学への言及は少ない。現代の神経科学や脳科学するとこの心理学草案はおかしなところだらけであろうとは思うが。

 心理学草案ではニューロン上でのエネルギー活動と、自我機能の橋渡しがなされているが、これは後年にさらに整備され、1911年の「精神現象の二原則の定式」に結びつく。そこでは欲動が主で快に向かう一次過程と、それから派生し、現実を把握する二次過程に繋がる。さらには、クラインの抑うつ態勢と妄想分裂態勢に。さらにさらにビオンのアルファ機能とベータ機能へと発展する。

 そうしたメタサイコロジーの原点がこの心理学草案だとすると大変重要であることが分かる。ただ、確かこの心理学草案はフロイトは書いたことは書いたが、これを公開はしていなかった。フロイトの死後に発見され、公にされた。


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