発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 精神分裂病者での抑うつ(精神分析 臨床心理 心理療法)
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精神分裂病(統合失調症)はいつもどこでもずっと精神病的でいるわけではない。時によって精神病的になり、極度の興奮や迫害的・被害的になり、幻聴などの異常体験がもちろん起こる。それと同時に、極めて健康的で、やや奇異な感じがするものの日常生活を普通に送れる状態の時もあり、そういう時にはコミュニケーションは正常で、時には共感的で、情感豊かにも見えることもある。精神科デイケアや精神科作業所などで、元気に働いたり、活動したりしているのはよく見かける光景である。

本論文では、そうした精神分裂病が分析やセラピーの中でどのように病的になったり、どのように正気になったりするのかを転移関係を通して、解釈を通して変化する過程を描写している。精神分裂病は抑うつ的な部分がないということではなく、抑うつ的なことになることが極めて恐怖なことであり、不安なことである。そのため、抑うつ的な部分を外部に排出し、精神病的になるのである。セラピー関係であれば、そうした抑うつをセラピストに投げ入れてくるのであろう。そうしたものをすぐさまに投げ返してしまっては、それはセラピーとはならない。精神分裂病が受け入れるようになるまで耐えたり、保持したりして、再獲得できるようになるようにしなければならない。そうしたことを通して、精神分裂病は抑うつを引き受けることができ、正気であることを瞬間を取り戻すことができるのである。


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