発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 精神分析的診断面接のすすめかた(精神分析 臨床心理 心理療法)
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主に自我心理学に基づいた方向性で診断や見立てについて書かれている。さすが自我心理学というところだろうか、どういうところに着目するのか、どういった部分を見立てるのか等、大変細かく、そして明確に整理されている。この患者の防衛はどうなっているか、自我は、超自我は、発達の固着は、対人関係は、病理は、等々。実際の臨床でも、どういったところを見ていけば良いのかが整理されてくると思う。

また、自我心理学では不十分な取扱いしかないと思っていた逆転移や、対象関係、自己などについても言及されており、そうした意味では古典的な自我心理学とは違い、現代的に発展しているバランスのとれた理論になっているようである。

ただ、患者をこのような観点から整理しなおし、見立てを立てる必要はあるだろう。が、それが実際の精神分析・精神分析的心理療法に入ってからのその経過や進展とどれぐらい関連性があるのか、もしくは予測できるのか、そしてその予測は本当に精神分析的過程に意味ある影響があるのだろうか。つまり、精神分析は患者を判断するためのものではなく、ともに体験し、ともに生きて、ともに交流することそのものが目的みたいなところがある。そこには理解することを超えた何かがあるのだろう。そうしたことと本書で書かれているような診断することとの関連性についてもう少し考えていきたいところである。


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