発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 空想の性質と機能(精神分析 臨床心理 心理療法)
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スーザン・アイザックス(著)「空想の性質と機能」 1948年
松木邦裕(監訳)「対象関係論の基礎」新曜社 2003年

アイザックスは初期のクライン派精神分析家の一人であり、アンナ=フロイト・クライン論争においてクライン派の基礎理論の展開・発展に寄与した人物である。クラインは無意識的空想について論じているが、本書はそれらの性質やその機能について詳細に論じており、現代クライン派が空想について論じるときには常に参照・引用される論文のようである。

空想phantasyは一次的には身体・本能に関するものから派生したものである。それらが外的な体験や発達の中で、徐々に複雑化していき、イメージになったり、不安の内容物になったり、時には防衛として機能したりするようになる。それらはやがて現実適応の支えになるが、時によっては症状化したりすることもある。

クラインは空想について、主にその内容について取り上げ、破壊的な暴力性などの明瞭に描き出していった。アイザックスはそれを補完するものとして、その成り立ちや機能について描き出したと言えるかもしれない。


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