発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 ビオンの臨床セミナー(精神分析 臨床心理 心理療法)
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ビオンは難解な理論を難解な言葉で説明している難解な精神分析家であるというイメージがあるかもしれない。実際に「精神分析の方法Ⅰ」「精神分析の方法Ⅱ」「再考:精神病の精神分析論」などは読んでみるとそれが実感できるだろう。

しかし、本書や前書である「ビオンとの対話」では、そういったものは一切なく、参加者との討論やケーススーパーヴィジョンを通して、まさに語っているのである。そういう意味で、ビオンがどのように考え、どのように直感し、どのように解釈するのかがリアルタイムで見れるのが本書である。

もちろん、その語りの背景には、これまでのビオンの精神分析的体験や臨床実践があり、より深く、より豊かな含蓄がそこには込められているのだが。それがあまりに深いからか、本書でのケーススーパーヴィジョンにおいて、ビオンは時として、唐突にも思われるような連想や解釈を語り、私にはまだまだ理解しきれないような内容であることがまざまざと突きつけられてしまう。しかし、それを超えて、何か言葉での理解以上に心に迫ってくるくるものがあり、大変ひきつけられるように思う。

そのため、思わず、一気に読み切ってしまったのだが、最後に訳者である松木が「本書を一度にさっと読み通すようなことはせず、毎日少しずつ、例えば2~3セッションずつじっくりと読んでいただけたらと思います。そのやり方が、私たちの日々の臨床にこの書が一番生きるように思えるのです。」と書いていた。それは前書きに書いてほしかった。


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