発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 エビデンスベイスド精神力動的心理療法ハンドブック(精神分析 臨床心理 心理療法)
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副題の”試み”にあるように、かなりチャレンジングな企画ではあると思う。そして、本書によると、精神力動的セラピーがRCT研究によってCBTと比較して遜色ない効果を出しているというのは確かに勇気づけられるところはある。さらに、効果研究だけではなく、実用性研究も重視され、より実際臨床に近い形での研究も進められているというのは面白い。

しかし、どうしてもマニュアル化された精神分析技法というのがあまり馴染めない。そうしなければ研究にならないのは分かるのだが。また、実用性研究で用いられている技法や構造を見ても、硬直したもののように見える。実際に私などがしているように、週に複数回来てもらい、カウチに寝て自由連想をし、セラピストのすることと言えば沈黙と解釈がほとんどというような、より精神分析に近いセラピーとはかなり違うように思う。

さらに、それに研究をする上では、どうしても期限設定を設けねばならないようだ。しかし、実際の分析セラピーでは、期限を設けることはほとんどなく、生活上の変化によって分析セラピーが終了することが多い。まあ、フロイトはウルフマンなどの精神分析では期限設定を設けてはいたようだが。

そういう意味で、期待した割にはあまり面白くなかった。


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