発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 精神分析の方法Ⅰ(精神分析 臨床心理 心理療法)
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本書では「Learning from Experience(1962)」と「Elements of Psycho-analysis(1963)」の二つが訳されている。ビオンは1967年に出版した「Second Thoughts」ではこれまでの自身の論文の初期のものを集めたもので、ここでは事例が豊富に掲載されており、そこからさまざまな論考がなされている。しかし、本書では全くと言って良いほど事例が掲載されておらず、ビオンの思索の軌跡だけが書かれている。そのため、高度に抽象化された内容となっており、理解することを難しくさせている。さらには、L、H、K、Oといった記号というさらに抽象化されたものを用い、精神分析を説明しようとしており、さらに読者を迷わせてくる。

そうした形式ながら、読み進めていくと、それはフロイトが描ききれなかった原初的で、精神病的で、早期幼児期の心のあり方を解明している様が徐々に浮き彫りになってくる。特にその時期の思考や言葉というものはまとまったものとして成立しておらず、具象的なモノとして立ち現われてくる。それを解読していくためにはこのような抽象的なものが必要になってくるのかもしれない。


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