発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 精神分析の名著(精神分析 臨床心理 心理療法)
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フロイトから始める精神分析は誕生してから100年以上が経過したが、それまでに様々な本や論文が公開されてきた。数えたことはないが、膨大な量になるだろう。その中でも、精神分析やその他の領域に大きな影響を与えた21冊を選び、それらを解読している。

本書はラカン派の人によって編集されており、ラカン派の文献が3~4冊収録されている。編者は「精神分析とラカン派には大きな隔たりがあったが、このように共同で本書のように取り組むのは珍しい」という文脈のことを書いていた。確かにそのとおりであるように思う。精神分析は基本的に実践の学であり、患者と分析家との二者関係での営みを根本に据えているところがある。反面、ラカン派は一部を除き、そうした実践から離れ、文学や哲学の領域に手を伸ばし、そこで創造的な仕事を行ってきた。そうした立ち位置が今日の精神分析とラカン派の溝を作ったとも言える。日本は良し悪しは別として、融合的・調和的にやっていく文化が根付いており、それが精神分析とラカン派が同じ本で取り上げられるという経緯になったのかもしれない。編者は「世界ではこのようなことは考えられない」ということを書いているが、まさにそのとおりである。


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