発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 精神分析と科学は友達か親戚か(精神分析 臨床心理 心理療法)
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ウィニコットは科学を「分からないことに遭遇した時、超自然的説明に逃避しないこと」としており、その点で「宗教は疑問を確信に置き換えてしまう」ので、科学と宗教は全く別物であるとしている。そして精神分析については、主観の世界や無意識を探索する方法とし、探求する姿勢は科学的であるとしている。しかし、科学で使用する統計学のように、疑問を万人に適用できる形で証明することはできない、としている。それでも、人の根源的な葛藤やコンプレックスを解明していくことは統計学にはできないが、精神分析にはできるとも言っている。

本書のタイトルにあるように「友達か親戚か」ということに対する結論は書かれてはいないが、精神分析と科学の共通点は大きいのではないかとウィニコットは言っているようである。

ウィニコットはこのように言っているが、当時の科学観と現代の科学観ではかなり違っているのもあるが、いわゆる普遍性・客観性・論理性・再現性・反証可能性などなどの科学の要件を精神分析は満たしているかどうかは疑わしい。1回1回の個々の精神分析は再現することは不可能であるし、関係の中で展開するものなので普遍性もないだろう。精神分析は科学というよりも職人芸・伝統芸能という方がしっくりとくるように思う。


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