発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 メラニー・クライン:羨望という概念について(精神分析 臨床心理 心理療法)
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メラニー・クラインは1957年に「羨望と感謝」という論文を著し、原初的な攻撃性の理論に一つの概念を追加した。それに対してウィニコットは4つの論文・書評・シンポジウムでなどで自身の意見や反論をしている。

クラインは羨望について「破壊的な衝動の口唇―サディズム的、かつ肛門―サディズム的な表現であり、人生の最初から作用しており、体質的な基盤をもつものである」としており、生物学的・生理学的・先天的に存在する攻撃性としてクラインは理解していたようである。それは分析関係の中において転移のある側面として分析家に対する羨望としてあらわれることがあるのである。

ウィニコットの主張はいくつかあり、羨望の存在自体には異を唱えていない。ただ、羨望は体質的な基盤を持つものではなく、環境側の要因に起因し、反応的に起こるものである、という理解をしているようである。それは乳児が対象である母親を見出していく脱錯覚の過程であらわれる副産物であるとしている。

つまり、クラインは羨望を体質的なもの、ウィニコットは環境に対する反応としてみているところが決定的に違うところなのである。


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