発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 遊ぶことと文化(精神分析 臨床心理 心理療法)
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ウィニコットは本論文で一つの仮説を立てている。「文化的な経験とは、子どもやさらには0歳の赤ん坊や、おそらくはもっと早期の遊ぶことからまっすぐに延長したものとして生じている」という仮説である。そして、「遊ぶことと空想および夢の考えとの間には明らかに密接なつながりがある」ともしている。

現実と空想、遊びと仕事、客観と主観、社会と個人、そのような間にあるものをウィニコットは可能性空間、移行現象、中間領域と呼び、そこに創造性や文化的なものが生まれるとしている。これらは常に興奮するものだが、それは本能のためではなく、当てにならないことprecariousnessのためであるとしている。

本論文は5ページほどの短いものなので、具体的で実際の例を使った説明はないが、ウィニコットの文化についての考えが端的に表されているように思う。文化についてといえば、フロイトも文化論について言及しており、エディプスコンプレックスの代替としてみているようである。ウィニコットとフロイトの理解はかなり違うが、どちらも臨床的な経験の中で見出したものから考えようとしているところに共通点があるように思う。そして、そこに精神分析のユニークさもあるのかもしれない。


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