発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 眠れない 眠りたい 快眠のための10のステップ(精神分析 臨床心理 心理療法)
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認知行動療法に基づいた不眠症患者のためのセルフヘルプ本。10のステップにより、より快適な睡眠を取れるような手順を詳しく、そして平易に紹介されている。本書では主に睡眠教育、運動、食事、リラックス法、生活リズムの改善、睡眠時間管理法、認知再構成法、などが収録されている。

不眠症といっても様々であるが、うつ病や不安障害、統合失調症などの二次的障害としてもよく出現する症状でもあるし、一般の健康な人でも不眠に悩まされることはよく見られることである。ある疫学研究によれば、現在不眠に悩まされている人は全体の30%ほどであり、これまで不眠を経験したことのある人は80%ほどにもなるとのことである。さらにそれによる経済的な損失は莫大な金額にもあるかもしれない。それにもかかわらず、命に関わらない症状のためか、真剣にそれを治すことはせず、慢性的に続いてしまうことが多いようである。また医療機関を受診してもダラダラと薬物療法が続いてしまう症例も多々あるかもしれない。

しかし、不眠症の認知行動療法は最近では活発に議論されており、あるレビューによれば、ピュアな不眠症であれば、適切な認知行動療法によって80%という高い治癒率が示されているようである。そして、さらにはどのように短期間で治療をするのかという議論に発展している。先に紹介した「不眠症の認知行動療法」ではより効果の高いエッセンスだけを施行し、4~5セッションで終了するプログラムも開発されている。

不眠症や不眠症の認知行動療法はそのような現状であるが、それに比べて本書では運動・食事などもう少し幅広く、不眠症への対応として行うことが掲載されている。これらを全て試さないといけないわけではないので、自分に合ったものを適切に取り入れて行っていくことが良いかもしれない。ただ、このようなセルフヘルプ本だけでは治療者と一緒に施行するセラピーに比べて、効果量が低くなるという一般的な知見もあるので、本書で効果がないからと言って諦めず、一度専門家を訪ねると良いのではないかと思う。
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