発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 子どもの考えることについての新しい見解(精神分析 臨床心理 心理療法)
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本論文は教職員向けのセミナーで話されたものである。内容はタイトルのようにウィニコットが「思考」というものをどのように捉えていたのかというものである。ただ、ウィニコットのこれまでの発達論を知っていれば、何となく理解はできるだろうが、それを知らずに、しかも精神分析や心理の専門ではない教職員にこの内容が理解できるのかが大変疑問であるぐらいに難しい内容であると思われる。

また、「思考」というとまず浮かんでくるのはビオンのグリッドに代表される思考の発達の議論である。ここではビオンの名前は全く出てこないが、幾分かは念頭に置いたり、影響を受けたりしているのかもしれない。

内容を見ていくと、ウィニコットはいくつかの思考のパターンを羅列し、その上で思考を「目録化すること」「防衛の中で心が濫用されること」の二つの部分に分けている。

前者では、考えることに用いられる装置として捉え、それによって思考が効果的に働かせることが出来るとしている。後者は環境からの極端な外傷を受けた場合、思考を過度に発達させることにより、偽りの自己を増大させることができる。それによって、絶滅することを避ける機能を持つ、ということである。つまり、剥奪を隠蔽するための思考という風に言えるかもしれない。

思考は創造的想像の一部でもあるが、一部では原初的な不安を防衛するものでもある、という両方の意味を持つものであるとウィニコットは言っている。


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