発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 摂食障害の認知行動療法(精神分析 臨床心理 心理療法)
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摂食障害と一口に言っても、さまざまな病態・症状が多彩にあるのが特徴である。過食・嘔吐・拒食、など様々である。これまでの認知行動療法ではそれらの症状にターゲットを絞り、手法をそれらに適応させながら治療を行ってきていた。しかし、本書で行われている認知行動療法は症状をターゲットにするのではなく、摂食障害の患者全てに共通する中核的な問題をターゲットにし、症状に囚われない画一的な一つの方法を提案している。

そこで提示されている中核的な問題とは体重や体型、それらのコントロールについての認知の偏りである。過食患者・拒食患者、どちらにしてもそれらの認知の偏りは存在し、それらを変容させることが治療の要であるとしている。その為の技法として、認知再構成法などの直接認知を扱う技法よりも、まず先に摂食のコントロールをし、定期的で健康な食生活を送るように指導するようである。それによってさまざまな体調や体型・体重が改善し、それにともなって認知の変容も起こるとしている。さらに体型などに対する不安を回避させず、それに曝露することも技法の中に取り入れられている。これらのことから認知的な技法よりも行動的な技法を優先させているように思われる。それらを20週20セッションに限定しておこなっている。

ただ、どのような摂食障害の患者にも同様の手法を用いるとはしているが、やはり拒食患者に対してはかなり難しいようである。そこで拒食患者に対してのみは40週40セッションを行う拡大版を施行しているようである。セッション数は多くなるが、中身はそれほど違いはないようである。

本書の治療ではまず取り組むことは摂食のコントロールであるが、摂食障害の患者はそこに対して強い拒否を示すことが多いと思う。心理教育をしっかりとしているとは言え、最初からそれを指導できるとはにわかに信じがたいがRCTなどで、しっかりと結果を出しているところをみると、意外とできるのかもしれない。


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