発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 家族内における個人の発達との関係からみた外傷概念(精神分析 臨床心理 心理療法)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

D.W.ウィニコット(著) 「家族内における個人の発達との関係からみた外傷概念」 1965年
D.W.ウィニコット(著) 北山修(監訳) 「ウィニコット著作集7 精神分析的探求2 狂気の心理学」 岩崎学術出版社 1998年 pp19-42

この論文はケースのプレゼンテーションから始まっている。ケースは前思春期の女の子でウィニコットが分析とマネジメントで関わっていたようである。ケースは小児病棟に入院していたが、そこに倒錯者が出没しており、外傷をこうむったようである。その後の経過は省くが、彼女は分析家(ウィニコット)との万能的一体感から脱錯覚し、分析家を憎むことができるようになっていったということである。これはアンビバレンスに達することができたということであるとウィニコットは言っている。その他にもいくつかのケースを提示しつつ、上記のような類似的なことが起こったことをウィニコットは説明している。

適度な環境からの侵襲はほどよく良い対象を憎むことができ、それが社会性を伸ばす事に繋がる。しかし、あまりにも突然で予測不可能な侵襲は外傷となり、ほどよく対象を憎むことが出来ず、逆に憎まれていることとして妄想的に体験されてしまうのである

子どもが健康に情緒的な発達をおくるために、親は「無数の方法を駆使して子どもを外傷化から保護している」としている。それが何らかの形で失敗した時に分析家の仕事が必要となってくるのかもしれない。それは外傷が転移関係の中で再演され、健康に分析家を憎むことができることが重要なのかもしれない


関連記事
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://purely0307.blog79.fc2.com/tb.php/464-575eed05
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。