発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 逆転移(精神分析 臨床心理 心理療法)
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フロイトの時代には逆転移は分析家の神経症的な反応であるので、訓練分析によって解消されていなければならない、という理解であった。その後、ハイマンなどによって逆転移によって患者理解が深まるという概念が提出され、現在の対象関係論をはじめ、ほとんどの精神分析では逆転移を治療に利用するという技法的な位置づけがなされるようになった。ウィニコットも1950年の「逆転移の中の憎しみ」において、分析家が分析中に感じる憎しみという逆転移は患者との関係の中で生起してくるということを論じている。

 本論文でウィニコットは精神分析家の態度は職業的でありつつも、自らの心を用いてなす作業であるとしている。そして精神分析家の役割として、逆転移にあまりにも左右されずに分析作業の実行していくことが一番に求められることなのである。さらには、患者が退行した際には母親的な役割を担うことも必要であるとウィニコットは言っている。

 ただし、精神分析家になる訓練をする上では、精神病的な患者の原初的な欲求と関係をもつことに耐えられる人はいないし、その経験から何かの学ぶことはできないので、そのような立場には置くべきではないともしている。


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コメント
この記事へのコメント
ここでお礼を述べるのは場違いかとも思いますが、フォローいただきありがとうございます。

先日、気仙沼の仮設住宅へ慰問の打ち合わせに行って来たのですが、そこの自治会長さんから「貰う事に慣れすぎて以前よりも感謝の念が足りない人が増えている。」という話を聞きました。
”日常の感覚”を取り戻しつつある証拠だろうと思うと共に、長期に渡る避難生活で無意識に「自分は貰う事しか出来ないダメな人間」という想いに囚われてるのではないかと懸念しています。

慰問では、ツリーハウスを持って行き体験して貰い、廃油キャンドル作りのワークショップや、蕎麦、せんべい汁などのお振舞い、ジャズと舞踊のアンサンブル、紙芝居などを行う予定です。
その際には、準備や料理、後片付けまで入居者の方々にも手伝って貰いながら皆で作るお祭りみたいな感じにできたら良いなあと思っています。

そうした中で、「何だ、色々とやり様はあるじゃないか!」と気付く一助になればと思います。

記事を拝見して、良い意味で”所詮は他人事”である意識を持ちつつ”楽しい祭り”にしたいと思います。

長文失礼ついでに質問です。
フォロワーさんのツィートで「被災地の看護師さんの7割に不安やうつの症状。…チーム医療派遣が必要だ。」
というのがありましたが、人手不足ではあっても一定期間で他のチームとローテーション、違う地域へ転地などの配慮も必要かなと素人ながら思いました。症状全てが転移であるわけではないでしょうが、”同じ日本人”であるが故に転移、逆転移も起こりやすいのかあと。そうした支援者の姿を見た被災者が「自分たちのせいで」と思う悪循環にならなければ良いなあとも。
2012/01/09(月) 22:54 | URL | 森の番人 # WLfVKXOA [ 編集する]

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