発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 子どもの直接観察の精神分析に対する寄与(精神分析 臨床心理 心理療法)
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D.W.ウィニコット(著) 「子どもの直接観察の精神分析に対する寄与」 1957年
牛島定信(訳)“情緒発達の精神分析理論-自我の芽ばえと母なるもの-” 岩崎学術出版社 pp127-134

 精神分析では周知のとおり分析治療のなかで見出された過去の乳幼児期の体験を再構成し、そこから発達論を展開されていることが多いのである。そして、いくつかの研究ではその中で見出された発達論が実際にその通りであるのかを乳幼児の観察を通して確かめることもなされている。その一番最初はフロイトの症例ハンスである。大人の分析で見出されたエディプスコンプレックスや乳幼児期の心性が本当に子どもに見られるのかについて論じたものである。その他にもボウルビィやスターン[理論編][臨床編]は乳幼児の直接観察研究を行っている。

 ウィニコットはこの直接観察と分析経験との比較を本章で行っているが、ウィニコットに言わせると精神分析で再構成できるものは人生の最早期までではないとしている。それは最早期の幼児は環境を環境として知覚できず、自明の存在となっているからである。空気のようにあって当然なので分かるはずもないということなのであろう。そしてその部分に関しては分析家が直接観察から得られた知見に用いて推定することしかできないとしている。


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