発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 認知行動療法の臨床ワークショップ2-アーサー&クリスティン・ネズとガレティの面接技法(精神分析 臨床心理 心理療法)
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 本書はネズによる問題解決技法と、ガレティによる妄想に対する認知行動療法のワークショップを収録したものである。また両者のワークショップの前に日本人著者が簡単な解説をつけているので、より理解しやすい構成となっている。

 問題解決技法とは問題解決のための考え方や計画、実行の仕方について系統的に学習していく認知行動療法の中の一つのスキルである。人間は追いつめられたり、何らかの疾患に罹患すると、柔軟に物事を考えられなくなり、気分や気力の低下のために効率的に行動することがなかなかできなくなってしまう。そのような際に、問題を効率的に対処するスキルを身につけることにより、改善していくことができるようになる。

 一方、ガレティの妄想に対する認知行動療法では、妄想が発生するメカニズムを丹念に精査し、対処能力の向上や妄想を多角的に見ていけるように患者を援助していくようである。実際のワークショップでは面接を録画したビデオが流されたようで、本書では逐語録として掲載されている。ビデオほどではないが、臨場感あふれる面接の様子が手に取るように分かり、大変参考になるだろう。

 その他にワークショップ自体の醍醐味や、海外のワークショップの良さ、さらにはその参加方法などについても書かれており、著者らのパワーには圧倒されるように感じる。海外のワークショップというと、どうしても気遅れしてしまうが、そういったハードルを乗り越えていくこといにより、たくさんの収穫があると著者らは力説しており、それは本当にその通りなのであろうと思われる。


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