発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 反社会的傾向(精神分析 臨床心理 心理療法)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

D.W.ウィニコット(著) 「反社会的傾向」 1956年
北山修(監訳)“小児医学から精神分析へ-ウィニコット臨床論文集-” 岩崎学術出版社 pp373-385

 ウィニコットは小児科臨床や精神分析臨床だけではなく、様々な社会的活動も行っていた。ラジオの育児相談などもしていたようだし、第二次世界大戦の時には児童の疎開にも携わっていた。さらには非行少年を自宅に引き取り、世話をすることもしていた。本論文はこのようなウィニコットの社会的活動の中で見出した反社会的な傾向に対する精神分析的な見解をまとめている

 反社会的傾向について愛情剥奪と関連があるとし、大まかに二つに分けている。一つは盗み。もう一つは破壊である。盗みについては、母親を探し求め、見つけ損なうとまた他のところで探し求める行為としている。破壊については、衝動的な行動の重荷に耐えられる環境を探している行為としている。このため、両方とも精神分析的な対応が必要なのではなく、マネージメントが必要であり、彼らの望みに合わせていくことであるとウィニコットは言っている。

 ウィニコットは反社会的な少年らとの付き合いの中で、うんざりしたり、怒ったり、時にはお尻を噛み付かれたり、施設では抱えきれずに感化院(日本で言うところの少年院みたいなところか?)に送致になったりといった、大変な経験をしてきたようである。このような経験の中でウィニコットは反社会的な少年らの最早期の環境の欠損に思い至ったのかもしれない。環境の欠損が精神病や反社会性につながるということなのであろう。


関連記事
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://purely0307.blog79.fc2.com/tb.php/396-6af077eb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。