発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 精神病と子どもの世話(精神分析 臨床心理 心理療法)
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D.W.ウィニコット(著) 「精神病と子どもの世話」 1952年
北山修(監訳)“小児医学から精神分析へ-ウィニコット臨床論文集-” 岩崎学術出版社 pp262-273

 前年の1951年に「移行対象と移行現象」の論文が出ているが、その延長上として、乳幼児の世話と精神病の治療が本質的に同じであることを論述している。乳幼児の母親や環境との関係をウィニコットは図を用いて説明しており、侵襲とそれの受け入れ、または引きこもりが分かりやすく述べられている。

 ただ、図はフリーハンドで書いたような汚いものなので、もう少しキチンと書けば良かったのに、なんてことを思ったりもするが。それはさておき、ウィニコットはそうした乳幼児と母親との関係で、環境の失敗によって被害妄想が発現し、精神病になるという環境論を展開している。そして、そのような精神病に発展しないための偽りの自己の発達についても述べられている。

 また、脚注でウィニコットはクラインの妄想的ポジション(妄想分裂ポジション)と関連があると書いている。前年の論文でクラインとの決別があったわけであるが、ウィニコットはそれでもクラインに近づきたい、認められたいという思いが強かったのであろうと思われる。


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