発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 小児医学と精神医学(精神分析 臨床心理 心理療法)
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D.W.ウィニコット(著) 「小児医学と精神医学」 1948年
北山修(監訳)“小児医学から精神分析へ-ウィニコット臨床論文集-” 岩崎学術出版社 pp177-201

 本論文はウィニコットがイギリス心理学会医学部門で行った座長講演の記録である。ここでウィニコットはタイトル通り、小児医学と精神医学の橋渡しを行っている。幼児のケアと精神的な病のケアのつながりの確立について話されている。以下の9項目は患者への接近法である。

(1)母子関係の直接観察を通して
(2)定期的な乳幼児観察
(3)小児科的な生育歴聴取
(4)小児科臨床における摂食と排泄の管理
(5)子どもとの診断面接
(6)実際の精神分析的な経験
(7)小児の精神病的退行の観察
(8)反社会的行為にため処遇されている子どもの観察
(9)精神分裂病患者の精神分析



 ウィニコットは小児科臨床における接近から話し始め、徐々に精神科臨床の話に繋げていっているが、その話の流れはとても自然で分かりやすいものである。この時期のウィニコットはまだクライン派であり、この論文の約3年後にクラインとは決別することとなる。そして独立学派として、クライン派でも自我心理学派でもない独自の道を進んでいくこととなる。それはクライン派と自我心理学派のどちらにも属しない“間”にいるとも言える。そして、本論文では小児科医と精神科医の“間”にウィニコットはいると言える。


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