発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 不安障害の認知行動療法(1)パニック障害と広場恐怖(精神分析 臨床心理 心理療法)
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 本書は認知行動療法に基づいてパニック障害に対して集団療法を行うためのマニュアルである。認知行動療法はうつ病の研究から発展したが、今日では不安障害にも適用を広げ、治療のためのモデルやプロトコルが比較的しっかりとできている。また、さらには人格障害や物質依存性障害、統合失調症にまで適用が広がってきてもいる。

 パニック障害に対する認知行動療法のエビデンスを網羅し、具体的な治療方法をことこまかく本書では掲載している。それらを集団の中でどのように適用するのかが記載されている。著者たちが行っているパニック障害の集団認知行動療法は全部で3週の間、ほぼ毎日朝から晩まで治療に費やすという集中的な方法を行っている。最初の1週間は心理教育をみっちりとし、呼吸法・リラクゼーション法・暴露法のやり方を教え、練習し、実際に施行するということをしている。その後、1週間かけて、家に帰り、自分たちで認知行動療法を行い、再び施設に戻ってきて、仕上げをする、という段取りとなっている。

 このような集団療法をするための、受け入れ側のキャパや準備などかなりのものとなるであろうが、それをクリアすると、パニック障害の患者のためにはとても役立つものになるのであろう。

 最後の7章では、患者さんが携帯し、自ら読むためのテキストが載せられている。やや難しく、細かく書かれているので、ある程度の理解能力がないと理解することは難しいかもしれない。ただ、このように自分で勉強していくことは認知行動療法ではとても大切になってくるので、これも重要なところなのであろう。


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