発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 事例で学ぶ認知行動療法(精神分析 臨床心理 心理療法)
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 本書は実際の事例にどのように認知行動療法を適用しているのかが具体的に書かれているのでとても分かりやすいものである。うつ・パニック・強迫・社会不安障害・摂食障害・境界例などがここでは取り上げられている。臨床で仕事をしているとなかなか綺麗な神経症というのは逆に見かけないが、シンプルなケースに対してオーソドックスに適用しているケースをしっかりできることによって、応用的なケースにも対応できるようになるのだろうと思う。

 本書では基本的に具体的な技法の適用法について学ぶことができ、認知行動療法の各種技法の効果がよく分かる。そしてそれ以上に著者の丁寧なケース対応にも大変感心させられる。技法の効果もあるだろうが、それを丁寧に適用していく著者の臨床的スタンスも相当に良い影響を与えているように思う。

 ただ、あまりにも綺麗なケース対応なので、未熟な僕にはとてもハードルの高い臨床に思え、比較をしてしまい、あんなことはできないな、と自信を失いかけてしまいそうにもなる。



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コメント
この記事へのコメント
伊藤絵美さんが丁寧なケース対応をしているからといって、伊藤絵美さんが所長をつとめるカウンセリング機関に所属するセラピストが同様だとは限らない事を、私は学びました。
2010/12/11(土) 21:38 | URL | 有休 # - [ 編集する]

どうしてもこういう本を書いているセラピストやその相談室には過大な理想を抱いてしまうところもあるので、実際を見ると幻滅をするところもあるかもしれませんね。
2010/12/11(土) 23:01 | URL | ピュアリー # 6fwIY24o [ 編集する]

そうですね。
過大な理想化と価値下げというのを、やってしまいました。
2010/12/12(日) 10:24 | URL | 有休 # - [ 編集する]

私は折衷派で、教育分析の関係か分析心理学を中核にした心理療法をやっています。流行に後れずという考えからか伊藤先生の書籍を2冊読ませていただきましたが、これはかなり知的level、情緒的知的levelが高くないとできないと感じましたし、重症例には適応不可能かと思います。伊藤先生にお会いしたことがないので何とも言えませんが、大事なのは自分をどこまで知っているかだと思います。
2010/12/13(月) 00:59 | URL | meiji university # - [ 編集する]

>有休さん

色々な先生の話を聞くと、どうしても大きな期待をかけられてしまうのは仕方ないっていっておられました。こういう書籍を書く人も感じておられることなのかもしれませんね。

>meiji universityさん

認知療法・認知行動療法は知的レベルが高い人にしか通用しないというのは確かによく言われる批判のようですね。本書かどうかは忘れましたが、伊藤先生は「知的レベルが低くてもその人に合わせた心理教育や施行は可能」と書いておられました。確かに知的障害や子どもに対する認知療法・認知行動療法もあるので、伊藤先生の言う通りかもしれないなとも思ったりします。ただ、いかんせん、僕自身知的レベルの低い人にこういうことをしたことがないので、実践的にしっているということではありません。
2010/12/13(月) 08:01 | URL | ピュアリー # 6fwIY24o [ 編集する]

>ピュアリーさん
私がやってしまった問題行動(理想化と価値下げ)は、私にとって重要な他者(愛着対象というのでしょうか)に度々やってしまっているもので、パターン化されているものです。ですから、伊藤先生のところでやってしまったことも、全て自分の方に責任があると考えていました。
ピュアリーさんのコメントで、少し慰められたような、幾分か気持ちが楽になれたような気がします。もちろん私のしたことは私が引き受けるべき問題ですが。

本エントリの本は、自叙伝的な要素、つまりある程度誇張や正当化が入り混じっている著者による著者の「物語」といった要素を含んでいる、という穿った見方をしています。未だにです。

著者への不満や苛立ちを未だに持ち、執着している証拠だと思います。執着は、手放していければいいとは思うのですが。

臨床家にとって有意義な本であることは間違いないなさそうですから、素人の私のこれ以上の関与はいらないですね。元々専門家向けに書かれた本ですし。そう思い、この本は自治体の図書館に寄贈し、手放しました。
2010/12/21(火) 01:21 | URL | 有休 # - [ 編集する]

本のどこかに書いていたかもしれませんが、本書で取り上げられている事例は「成功事例である」と著者は言っていたように思います。

実際には成功もあれば失敗もある、それが普通の治療者なのだろうと思います。
2010/12/24(金) 23:15 | URL | ピュアリー # 6fwIY24o [ 編集する]

中絶した事例を書かなかった(書けなかった)理由も、冒頭で説明されていましたし、私ぐらいでしょう、このように被害妄想的な感想を持つのは。

関係ない話ですが、先日セカンドオピニオンを受け(ロールシャッハテスト、面接)、軽症の統合失調症と診断されました。私の考えは被害妄想的になりがちなのかもしれません。

長々と付き合ってくださり、ありがとうございました。
2010/12/27(月) 19:38 | URL | 有休 # - [ 編集する]

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