発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 コミュニケーションとしての母乳栄養(精神分析 臨床心理 心理療法)
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D.W.ウィニコット(著) 「コミュニケーションとしての母乳栄養」 1968年
ウィニコット著作集1巻 “赤ん坊と母親” 岩崎学術出版社 pp35-44

 ここではウィニコットの発達論的な視点が分かりやすく論述されている。そしてそこに母乳がコミュニケーションという重要な役割を負っていることが明らかにされている。赤ちゃんは物理的な環境の中で守られ、養育されるが、まさに母子一体というのにふさわしい状態にあるのであろう。ホールディングを平易で分かりやすく書いているのである。

 ホールディングとは心理的・物理的に抱えることであり、原初的な一体を想定している。二者関係や心理的側面のみに限定しているコンテイニングとは違うものである。ホールディングは精神分析だけではなく、一般的な心理臨床でも重要となってくるが、心理臨床家にとっては一部大変実践しにくい側面を有している。それは物理的なケアができないという点である

 例えば、医師の場合には、注射を打つ・触診をする・薬を処方するといった物理的なケアができる。母親と赤ちゃんでいうと母乳を与えることに相当する。そのような基盤の上で心理的なケアをすることでまさにホールディングを体現できるのである。心理臨床家は一部を除き、物理的なケアをすることができない。そこにホールディングの心理的なケアの部分しか実践できないという弱点があるのだ。

 そういう意味では物理的ケアをしていない心理臨床家がホールディングを言っても説得力を持たないようにも思える。



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