発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 普天間基地とDV(精神分析 臨床心理 心理療法)
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信田さよ子ブログの「もういちど繰り返す」のエントリーを読んで。

 信田先生は原宿カウンセリングセンターを開業しており、特にDVや虐待など暴力問題について詳しい臨床心理士です。臨床心理士に多いのが内気で内向的で相談室にこもってカウンセリングだけをするというタイプです。その良し悪しではありませんが、信田先生はどちらかというと積極的に表に出て、待ちではなく攻めの姿勢で、社会に対してもどんどん発言していく言わば外向型の臨床心理士のようです。実際のパーソナリティは知りませんが、もしかしたらそこもアクティブなのかもしれません。

 その信田先生が普天間問題についてブログで記事を書いていました。その記事についていくつか疑問や異論があるので書いてみたいと思います。

沖縄の普天間の基地問題を日本全体の困難として普遍化しなければならない



 というのは僕も同感です。地方の問題・他者の問題として押し付けず、全体の問題として取り組むことは必要でしょう。ただ、そうはいっても、ではどうやったら全体の問題として取り組めるのか?ということには触れておらず、理想論・理念論に終わってしまってますが。

日本国民の総意として、海兵隊の基地は要りません



 このことについてはどうでしょうか。本当に基地はいらないものなのでしょうか?いや、やはり必要なものと言えるでしょう。必要悪といっても良いかもしれませんが。基地をなくせばすべての問題が解決するといった全体状況が信田先生には見えてないようですが、そもそもなぜ基地があるのかを考えねばならないと思います。僕も政治・外向のスペシャリストということではないので、不理解の点はあるかもしれませんが、基地が必要な主な理由はアジア地区の平和ということがあるでしょう。特に中国の軍事拡張に対する抑止力です。知ってのとおり、中国がいまだに軍拡を進める珍しい国であり、近隣諸国に対して圧力を掛け、領海・領土侵犯を重ねています。ウイグル人やチベット人に侵攻し、弾圧を常に加えています。また、尖閣諸島の日本の領土を犯し、海底資源を盗み続けています。先の麻生政権の時には大陸棚規定の改定を国連に申し出て、その資源を守る手立てを行っていました。大変重要な仕事ですが、マスコミはほとんどがこの仕事を報道しませんでした。さらに、先月の沖ノ鳥島を取り囲み、自衛隊機に威嚇をしたことは記憶に新しいところでしょう。

 このような中国の軍事的圧力があるアジア地区で均衡が取れているのは米軍が駐留しているからです。そういう事情を知らずに基地だけをなくせばその軍事的均衡が傾き、中国による侵攻は現実のものとなるかもしれません。よく日本は平和な国であるという幻想を日本人は持っていますが、現実はそうではなく、常に領海・領土問題を抱え、隣国からの圧力の中で緊張状態にある国なのです。

 もし仮に米軍基地をなくしたいというのであれば、対案をきちんと用意してください、と言いたいです。例えば、米軍に変わる軍事力を日本が持たないといけないでしょう。そんなことをするとヒステリックに反対するでしょうが、日本を守るためにはそれぐらいのことをしないといけないというのが現状なのです。自衛隊でさえ必要ないと言っている政党もあるようですが、もう少し現実を見てほしいと思います。

比ゆとして不適切かもしれないが、その違和感はDV問題と似通っている。DV(ドメスティック・バイオレンス)という言葉が生まれる前も、父が母を殴ってどなり散らす家庭はごまんとあっただろう。母が、息子に「あんたが高校に入ったら別れるよ」と言い聞かせ、息子もそれを信じて母とともに着いていこうと考える。ところが、いざとなると母親はいっこうに別れる気配もない。一生懸命信じてきたのに、どうして母までも自分を裏切るのだ、と息子は激しく母に憤る。この母と息子との関係に、普天間問題は似てはいないだろうか。肝心の父親への抗議はどこへやら、母親の約束不履行ばかりを責める息子は、結果的に父の暴力を不問に付し、問題を母の約束不履行へと方向転換させることになるのだ。鳩山叩きは、基本にある日米軍事同盟を不問に付すことで、このようなDV家族で起こりがちな不毛な母子の対立と似通っている。



 少し長いけど、うまく要約できなかったので引用しました。ここでは比喩として信田先生は、父の暴力=アメリカとし、そこを不問に伏すことがDVと似ているとしています。しかし、信田先生の記事を読むと、中国の軍事的圧力を不問に伏し、基地を無くすか無くさないかの問題に方向転換させてしまっていると言え、まさに信田先生自身がDVを再現していると言えます。信田先生ほどの臨床心理の専門家であっても、このように自分自身の問題は棚上げしてしまう、まさに逆転移が起こっているのだから、僕も反面教師として学んでいかねばならないと思いました。


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