発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 精神分析理論と臨床(精神分析 臨床心理 心理療法)
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 本書で印象に残ったフレーズは「精神分析は"あや"についての学問である」というところです。精神分析というとどこか堅苦しくて、系統立っていて、小難しい印象をもっていたけど、あやの学問と言われると、イメージが変わってくるように思います。言われてみれば、フロイトは「機知」や「日常生活の精神病理」で、言葉の置き換えやジョークなどについて色々と書き記していることを思い返せばなるほどな~とも思ったりします。

 そして、それと関連しますが、フロイトの書き記したものを「論文」と表記するのか「エッセイ」と表記するのかで随分と印象が変わってきます。しかし、これもよくよくフロイトの書き記したものを読むと、論文と言うほど形式がきっちりあるわけでもなく、「一次過程」に任せて、自由連想風に書いているものがほとんどなので、やはり「エッセイ」という方が合っているのかもしれないです。

 少しフロイトのエッセイについて書いてしまいましたが、本書に話を戻すと、著者である北山先生は精神分析の中でも独立学派のウィニコットが専門と書いているだけあって、本書もウィニコット的なところが多々見られました。ウィニコットは臨床的な専門用語を日常的な話し言葉で記述し、そこに曖昧さや多義性を持たせてエッセイを書いていました。本書でも北山先生は小難しい専門用語を日本語の話し言葉的なものに置き換えて書いていました。たとえば「強迫」を「こだわっている」など。このことで随分と実際の臨床的なリアリティに近づいているように感じました。

 こういうところからも北山先生とウィニコットって似ているなと思いますが、これは北山先生がウィニコットが好きだから似てきているのか、それとも、似ているから北山先生はウィニコットを好きになったのか、どちらなのかななどとも連想したりしました。まー、卵が先か鶏が先か、の問題に過ぎないのかもしれませんが。


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コメント
この記事へのコメント
ウィニコットで読みやすい本を教えてください。
北山先生の一般向けの本も読みやすくて好きです。
2008/07/09(水) 20:28 | URL | みーちゃん # Ww2RnZJk [ 編集する]

僕もあまりウィニコットを読んだことがないんですね(^^ゞ

ウィニコット著作集があるから、それにチャレンジをしても面白いかもしれません。

もしくは、入門的に妙木浩之(編) 「ウィニコットの世界」 至文堂 2003年なども良いかも。

http://purely0307.blog79.fc2.com/blog-entry-178.html
2008/07/10(木) 00:12 | URL | ピュアリー # 6fwIY24o [ 編集する]

ありがとうございます。
難しいかしら。
本、探してみます。

2008/07/10(木) 10:56 | URL | みーちゃん # Ww2RnZJk [ 編集する]

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