2007年9月26〜30日に昭和女子大と東京国際フォーラムで開催された日本心理臨床学会第26回大会に参加した感想について。
■9月26日(水)
藤山先生の対象関係論についてのワークショップ
タイトルからすると対象関係論的な技法や技術といったものがメインテーマかと思ったら、先生の今後の心理療法の未来像などについて講義が午前中には中心となってました。その中で心理療法の値段を保険や無料ですることには先生は様々な理由から反対していました。その理由は大きくは2点あり、一つ目は保険や無料だと探索的に関わる際の治療構造がしっかりと保てないこと。二つ目は安いお金で雇われたり、安い料金設定で心理療法を施行していると、10年後20年後にはもっと安いものとなってしまい、心理療法という文化が継承されない、といったようなことでした。ちょっと違うかもしれませんが。
思ったことは、確かにそういうことの懸念はあり、それが本当にそうなるかどうかは神のみぞ知るのですが、自分はそこまで将来のことについて考えていたのか、キャリア発達について計画を立てていたのか、についてふり返えざるを得ませんでした。今、仕事できていれば良い、といった安直な考えについてもう一度考えてみようと思いました。
午後はケースについての討論を二つしました。午前中の講義とあまり関連はなかったケースのようにも思いますが。二つ目のケースは知り合いののんさんが発表していました。なかなかのものでしたね。
■9月27日(木)
10:30〜12:00 事例研究
ここは僕の発表でした。定員が48人のところに80〜90人ぐらいが詰め寄せて、部屋に入りきらなかったし、レジュメも足りなくて、みなさんには申し訳なかったですね。事例は精神分析の観点から治療をしたり考察をしたりしているんですが、司会の先生は全く別分野の人で、ちょっとディスカッションがすれ違ってしまったかなという感じもありました。けど、フロアからのんさんやH先生から指摘・コメントがあり、とても新鮮な視点をもてました。指摘のあったのはアグレッションと分離不安についてで、この二つのものについて僕が治療の中でも考察の中でも扱いきれなかったところは大きかったのかもしれません。
そのほかにもざっくばらんなことはミクシの日記の方で書きましたので、また興味のある人は見てください。
13:30〜15:00 事例研究
「イライラ」がテーマの事例研究に出ました。精神分析的に見るということと、精神分析的に介入することとは違うのだなとあらためて思いました。
15:30〜17:00 事例研究
「薬」がテーマの事例研究に出ました。司会は精神分析協会準会員の福本先生でした。さすが切れ味の鋭いコメントでした。
17:30〜19:30 自主シンポジウム
フロイトの技法論文をテーマにしたシンポジウムを僕が企画し、司会をしました。ここでも書きましたが、最近は精神分析は知っているけど、フロイトの論文はなかなか読まれないといったことがあるので、ここで若手から積極的に発信していこうという趣旨がありました。とりあげた論文は以下のものです。
参加者は正確にはわかりませんがだいたい80人ぐらいがいました。当初は20人ぐらい来たら良いな。といっていたのは余裕でクリアしてしまいました。
また、この自主シンポについてはのんさんにも関わってもらいましたが、なかなか面白いディスカッションになりました。それと、フロアには成田先生も来ておられて、無理を言ってコメントも急遽してもらいました。話は前後しますが、シンポの始まる前にフロアの先生方にどれぐらいフロイト論文を読んでいるかを挙手でアンケートをとってみました。すると、結構なたくさんの人が読んでいたようで、全く読んでいない人は10人ぐらいでした。ちなみに成田先生も恥ずかしそうに挙手をしてくれていました(笑)
シンポの後には成田先生にお礼を言って、思い切って名刺を渡せたので僕としては大満足です。
そして、シンポの終了後に有志を募って打ち上げに行きました。結局、フロアにたまたま居た人も誘って、結果20人ぐらいになりました。そこでも色々とフロイト談義が出来て、なかなか良い夜を過ごせました。
「日本心理臨床学会第26回大会part2」に続きます。
藤山先生の対象関係論についてのワークショップ
タイトルからすると対象関係論的な技法や技術といったものがメインテーマかと思ったら、先生の今後の心理療法の未来像などについて講義が午前中には中心となってました。その中で心理療法の値段を保険や無料ですることには先生は様々な理由から反対していました。その理由は大きくは2点あり、一つ目は保険や無料だと探索的に関わる際の治療構造がしっかりと保てないこと。二つ目は安いお金で雇われたり、安い料金設定で心理療法を施行していると、10年後20年後にはもっと安いものとなってしまい、心理療法という文化が継承されない、といったようなことでした。ちょっと違うかもしれませんが。
思ったことは、確かにそういうことの懸念はあり、それが本当にそうなるかどうかは神のみぞ知るのですが、自分はそこまで将来のことについて考えていたのか、キャリア発達について計画を立てていたのか、についてふり返えざるを得ませんでした。今、仕事できていれば良い、といった安直な考えについてもう一度考えてみようと思いました。
午後はケースについての討論を二つしました。午前中の講義とあまり関連はなかったケースのようにも思いますが。二つ目のケースは知り合いののんさんが発表していました。なかなかのものでしたね。
■9月27日(木)
10:30〜12:00 事例研究
ここは僕の発表でした。定員が48人のところに80〜90人ぐらいが詰め寄せて、部屋に入りきらなかったし、レジュメも足りなくて、みなさんには申し訳なかったですね。事例は精神分析の観点から治療をしたり考察をしたりしているんですが、司会の先生は全く別分野の人で、ちょっとディスカッションがすれ違ってしまったかなという感じもありました。けど、フロアからのんさんやH先生から指摘・コメントがあり、とても新鮮な視点をもてました。指摘のあったのはアグレッションと分離不安についてで、この二つのものについて僕が治療の中でも考察の中でも扱いきれなかったところは大きかったのかもしれません。
そのほかにもざっくばらんなことはミクシの日記の方で書きましたので、また興味のある人は見てください。
13:30〜15:00 事例研究
「イライラ」がテーマの事例研究に出ました。精神分析的に見るということと、精神分析的に介入することとは違うのだなとあらためて思いました。
15:30〜17:00 事例研究
「薬」がテーマの事例研究に出ました。司会は精神分析協会準会員の福本先生でした。さすが切れ味の鋭いコメントでした。
17:30〜19:30 自主シンポジウム
フロイトの技法論文をテーマにしたシンポジウムを僕が企画し、司会をしました。ここでも書きましたが、最近は精神分析は知っているけど、フロイトの論文はなかなか読まれないといったことがあるので、ここで若手から積極的に発信していこうという趣旨がありました。とりあげた論文は以下のものです。
分析医に対する分析治療上の注意(1912)
想起・反復・徹底操作(1914)
精神分析療法の道(1919)
分析技法における構成の仕事(1937)
参加者は正確にはわかりませんがだいたい80人ぐらいがいました。当初は20人ぐらい来たら良いな。といっていたのは余裕でクリアしてしまいました。
また、この自主シンポについてはのんさんにも関わってもらいましたが、なかなか面白いディスカッションになりました。それと、フロアには成田先生も来ておられて、無理を言ってコメントも急遽してもらいました。話は前後しますが、シンポの始まる前にフロアの先生方にどれぐらいフロイト論文を読んでいるかを挙手でアンケートをとってみました。すると、結構なたくさんの人が読んでいたようで、全く読んでいない人は10人ぐらいでした。ちなみに成田先生も恥ずかしそうに挙手をしてくれていました(笑)
シンポの後には成田先生にお礼を言って、思い切って名刺を渡せたので僕としては大満足です。
そして、シンポの終了後に有志を募って打ち上げに行きました。結局、フロアにたまたま居た人も誘って、結果20人ぐらいになりました。そこでも色々とフロイト談義が出来て、なかなか良い夜を過ごせました。
「日本心理臨床学会第26回大会part2」に続きます。
この記事へのコメント
TBありがとうございました。
セーイチさんもあの場にいらしたのですね。
ご苦労様でした。
たくさんの背景を持った臨床家が集まり交わる、アジールのような面白い場ですね、あそこは。
それにしても人が多かった・・。
いつかどこかでお会いしましょう。
セーイチさんもあの場にいらしたのですね。
ご苦労様でした。
たくさんの背景を持った臨床家が集まり交わる、アジールのような面白い場ですね、あそこは。
それにしても人が多かった・・。
いつかどこかでお会いしましょう。
はい、居てました〜。参加者が9000人とか10000人とか言われているみたいで、本当にたくさんの人、色んな人がきていたんでしょうね。「武道と心理臨床」の自主シンポするなら見に行きます(笑)
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先週26日から週末にかけて、日本心理臨床学会に行って参りました。 初日のワーク
2007/10/02(火) 19:59:35 | 山梨臨床心理と武術の研究所
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