発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 (精神分析 臨床心理 心理療法)
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不登校というのは単に現象を述べているだけであり、それ以上の意味や治療的価値はない。本書では不登校の原因やきっかけについてはそれほど取り扱わず、不登校という行動がどのような機能から成り立っているのかから分類を行っている。そして、分類に応じて治療戦略を使い分けている。その分類とは以下の4つである。

1、ネガティブな感情を引き起こす学校に関連した刺激を回避するために学校に行かない
2、対人場面や評価される場面を回避するために学校に行かない
3、周囲から注目を得るために学校に行かない
4、学校の外で具体的な強化子を得るために学校に行かない

個別ケースの不登校行動について機能分析を行い、大まかには上記4つのどれにあてはまるのかというアセスメントから本書のマニュアルはスタートしている。さらに、分類後はそれぞれに対する処方箋は違うが、大まかには心理教育、リラクゼーション、系統的脱感作、エクスポージャー、認知再構成法、SST、強制登校法、などを組み合わせて施行していく。そして、前2者は子どもに対して、後2者は親に対してアプローチを主にとっている。

スクールカウンセラーなどでは不登校ケースの対応が求められることが多いだろうが、スクールカウンセラーは学校にいることが多いため、完全に不登校状態になっている子どもに直接会って、上記のようなアプローチをすることはなかなか難しいかもしれない。そもそも子どもと会えないのだから。なので、主に親に対してアプローチをすることが多くなるだろう。そのような時に、このようなマニュアルは役立つだろう。


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