発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 (精神分析 臨床心理 心理療法)
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2013年5月にDSM-5が刊行されたが、現在はまだ日本語訳は出ていない。今後、日本語訳も出版されるだろうが、それに先立って、4から5でどういう改訂がなされたのか、そしてそれはどういう文脈でどういう意図なのかについて解説されている。特に発達障害の項目や児童思春期の項目での改訂がドラスティックになされている。そして、改訂によって現状に即し、より臨床的に使用しやすいようになっているようである。

細部はともかく、大枠でどのようになっているのかを把握するぐらいであれば、本書は十分に役に立つものであると思われる。



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 本書はウィニコットによる約半年の精神分析の逐語禄である。患者は医師であり、妻との関係やガールフレンドとの関係、現実感の持てなさなどによる困難を抱えていた。ウィニコットとの取り組みにより、分析場面での眠りによる防衛などを頻繁に使用していたが、徐々に本当の自己というものに出会うようになっていった。終了については少々抵抗的な意味合いもあるようには思うが、それなりの成果を収めて終了に至っている。

 また付録には「引きこもりと退行」という論文も収録されており、そこで提示されている症例は本書のものである。

 時折エキサイティングな場面も見られるし、ウィニコットの姿勢には驚くべきところなども見られて、基本的にはなかなか面白かった。しかし、ただ、全体的に淡々と逐語が進むだけなので、ところによっては退屈さを感じてしまうところも正直あった。


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