発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版 (精神分析 臨床心理 心理療法)
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D.W.ウィニコット(著)「児童精神医学、ソーシャルワーク、そして代替的な介護」 1970年
牛島定信・藤山直樹・生地新(監訳)“ウィニコット著作集4 子どもを考える” 岩崎学術出版社 2008年 pp190-195

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人間は絶対依存の時期から相対依存の時期に移行するのであるが、そのどこかで失敗し、不適応になったり病気になったりする。これらの病気を単に身体的なものとしてしか理解できないと不十分な対応しかできなくなる。

精神的な面も含めた理解と、そのケアが必要となってくる。そのためには環境を整えることがまずは必要であり、不用意に精神療法に持ち込むことは戒めなければならないと言っている。精神療法を極めたウィニコットだからこそ、このようなことが言えるのであろう。

さらにはこのようなケアの中では心理士は不必要であるとも言っている。このころの心理士の役割は知能検査をすることに限られていたという社会情勢も関係しているのかもしれない。今日においては心理療法・精神療法も行い、さらにはコミュニティへのアプローチも行っているので、そうなってくるとまた違うのではないかと思われる。


D.W.ウィニコット(著)「集団現象としてみたときの児童心理学と児童精神医学の学会」 1967年
牛島定信・藤山直樹・生地新(監訳)“ウィニコット著作集4 子どもを考える” 岩崎学術出版社 2008年 pp151-171

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ウィニコットが児童心理学・精神医学協会における会長であった時に会長講演となされたもの。この協会には小児科医、精神科医、ソーシャルワーカー、教師、心理士、保護監察官、精神療法家、など様々な職種がいるようで、本質的には異質な集団であり、寄り合い所帯である、とウィニコットは言っている。

ここではそれぞれの職種の特徴や仕事を列挙し、この異質な集団が集まり、協会をどのようにまとめていくのかについて話をしている。


D.W.ウィニコット(著)「治療における時間要因に関する覚え書き」 1961年
牛島定信・藤山直樹・生地新(監訳)“ウィニコット著作集4 子どもを考える” 岩崎学術出版社 2008年 pp147-150

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外科や整形外科などでは診断から治療し、転帰に至るまでの期間が非常に短く、その点で分かりやすいとウィニコットは言う。反面、精神医学や精神分析では最初の診断があってから、非常に長い時間が経ないと転帰が分からないという宿命を抱えているのである。そのため、全体像が時として分からなくなることもあるだろう。

しかし、時間がかかることがダメだとはウィニコットは言っていない。目の前に結果がみえないという重圧に耐えることがこの仕事であると締めくくっている。


D.W.ウィニコット(著)「児童精神医学のための訓練:小児科の心理学部門」 1961年
牛島定信・藤山直樹・生地新(監訳)“ウィニコット著作集4 子どもを考える” 岩崎学術出版社 2008年 pp143-146

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ウィニコットは精神分析家ではあるが、生涯にわたって小児科医でもあり続け、パディントングリーン病院には40年間もずっと勤め続けていた。それが定年退官となるにあたって、この病院における小児科・児童精神科の訓練についてウィニコットの意見が述べられている。

簡単にまとめると単に身体的なものだけでもなく、精神的なものだけでもなく、両方をバランスよく見れるような訓練が必要であるとしており、そのような伝統が退官後も続くことをウィニコットは希望しているようである。


D.W.ウィニコット(著)「児童精神医学:心理学的な要因によって影響を受ける身体」 1931年頃
牛島定信・藤山直樹・生地新(監訳)“ウィニコット著作集4 子どもを考える” 岩崎学術出版社 2008年 pp138-140

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心身相関について述べられている論文。現代では心と体は相互に関係していることが当然のように理解され、心身医学・心療内科といった医学の分野が確立している。しかし、1930年代のイギリスではまだまだそのような理解はあまりなかったのではないかと思われるし、その中でウィニコットが既にその知見を見出していたということができるのかもしれない。

そして、ウィニコットは3人の子どもを例に出しており、心の問題がない子、心の問題が身体に出る子、心の問題が精神病的な病相を呈する子、に分けてこの心身相関について説明している。



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ウィニコットによると丘疹状蕁麻疹は興奮の一つの表現であり、「勃起」であるとしている。そしてそれを掻く行為は自慰に似ていると。このような場合には子どもの力動を無視することなく、扱う必要があり、発達によって改善していくとしている。

症状が何らかの無意識的な空想の現れであり、その意味を読み解くというのはフロイトがヒステリーの研究をしていたときからのテーマである。ただ、最近では主に転移・逆転移といった治療関係に集約させていくのが精神分析であるとされており、このような症状の隠された意味を見出していく作業は多少背景に退いている感はある。



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ウィニコットはおねしょになって現れる情動には、愛・憎悪・償い・悪いものから逃れようとする衝動としている。また、それらは潜在的に抑うつと結びついているとのことである。そして快感が恐怖を処理するために利用されるとしており、躁的防衛に近いものが想像される。


D.W.ウィニコット(著)「同胞誕生後の症候学に関する一臨床例」 1931年頃
牛島定信・藤山直樹・生地新(監訳)“ウィニコット著作集4 子どもを考える” 岩崎学術出版社 2008年 pp103-107

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兄弟葛藤というと劣等感コンプレックスで有名なアルフレッド=アドラーが頭に浮かぶ。ウィニコットは本論文で弟・妹が生まれるために症状を呈した男児の症例を挙げて兄弟葛藤について述べている。

症例の男児は「痛いから」ということで繰り返しペニスを触り、皮膚に発疹があらわれたとのことである。また同時期におねしょも呈したよう。ウィニコットが「赤ん坊はいくつ?」と尋ねると、母親が「生後3ヶ月です」と答えている。ウィニコットはこのことが男児の症状に関係していると理解している。さらに皮膚愛を肛門愛と結びつけ、尿路の亢進を性器愛の抑圧と結びつけている。

このような場合、正常な機制ではあるが、少し破綻しているだけなので、薬での治療ではなく、環境を整えていくことが重要であるとしている。


D.W.ウィニコット(著)「外的現実との最初のひき合わせ:早期の段階」 1948年
牛島定信・藤山直樹・生地新(監訳)“ウィニコット著作集4 子どもを考える” 岩崎学術出版社 2008年 pp21-29

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ウィニコットは原初的発達を以下の3つに分けている。

1.現実と接触すること
2.自分の身体の中に生きていると感じること
3.人格の統合

これらは、一次ナルシズムの段階があり、そこに適度な環境の失敗を経験して、現実と出会い、自己が生まれてくる、というウィニコットの理論が背景にあるようである。そしてこれらのことを本論文ではたくさんの断片的な事例、メタファー、比喩、他の人の言説を引きながら説明している。

そこには子どもを知的に理解するのではなく、傍にいることに専念し、情緒的に抱えていくことの大切さが繰り返し話されている。


心理職の国家資格化を目指す院内集会のお知らせ

日時:平成24年3月27日16時半
場所:衆議院第 1 議員会館 地下1 階大会議室

↓詳しくは
日本心理臨床学会
日本臨床心理士会

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2012 年3 月12 日
会員の皆様
(社)日本心理臨床学会
理事長 鶴 光代
資格関連委員会委員長 奥村 茉莉子

本学会ではこれまで、臨床心理職国家資格推進連絡協議会及び他2 団体の先生方と共に、国会議員の先生方のところへお伺いし、心理職国家資格創設のお願いを致して参りました。この度、「心理職の国家資格化を目指す院内集会」を3 月27 日(火)の16:30~17:30 に、衆議院第1 議員会館内にて、三団体主催で急遽開催することになりました。この「院内集会」は、議員の先生方および心理職と関係の深い諸団体の方をお招きし、心理職国家資格創設をお願いするところのものです。

本集会には、心理職国家資格の創設を願う会員が積極的に参加することが望まれます。院内集会の次第及び参加申込要領は、別紙の通りです。ただし、会場の定員(300 人)には限りがありますので、お申し込みいただいてもお断りすることがありますことをご了解ください。

なお、国家資格「要望書」のファイルもダウンロードできますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

別紙

「心理職の国家資格化を目指す院内集会」次第

日時: 2012 年3 月27 日(火) 16:30~17:30(18:00 まで延長の可能性あり)
場所: 衆議院第 1 議員会館 地下1 階大会議室 (東京都千代田区永田町2-2-1)
東京メトロ 丸ノ内線・千代田線『国会議事堂前』駅の1 番出口を出て徒歩3 分/
有楽町線・半蔵門線・南北線『永田町』駅の1 番出口を出て徒歩5 分
周辺案内図リンク(衆議院ホームページ:
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kokkaimap.htm)
受付: 衆議院第 1 議員会館1 階入り口前:『推進連』受付
15:30~16:00 の間に受付をお済ませください。

集会次第:

1. 開会挨拶
2. 「心理職の国家資格化を目指す院内集会」の主旨説明
3. 来賓挨拶
4. 意見交換
5. 閉会挨拶

参加申込要領

学会事務局に 2012 年3 月19 日(月)必着で、下記事項をご記入のうえ、原則としてメールでお申込み下さい(FAX でも受付けます)。参加の可否のご返信は、メールにて、3 月23 日(金)頃を予定しています。
E-MAIL: ajcp20120327@ajcp.info
FAX: 03-3817-7800(学会事務局)

1. 氏名(ふりがな)
2. 日本心理臨床学会の会員番号
7 桁数字・会員カードもしくは学会誌等送付時の宛名ラベルに記載されていま
す。
3. 所属
4. メールアドレス
集会は、国会の状況により直前に中止になることがあります。その場合は、メールと学会のホームページにてお知らせします。メールは上記アドレスからお送りしますので、ドメイン指定の解除をしておくなど、予め受け取ることができるように設定しておいてください。当日でも連絡できるアドレスが望ましいです。
5. 携帯電話番号
(付記:現地までの交通費等は自己負担でお願いします。)




【重要】 (社)日本臨床心理士会会員の皆様へ 「心理職の国家資格化を目指す院内集会」のお知らせ 2012/03/12

 「心理職の国家資格化を目指す院内集会」のお知らせ

臨床心理職国家資格推進連絡協議会より、三団体(臨床心理職国家資格推進連絡協議会、医療心理師国家資格制度推進協議会、日本心理学諸学会連合)の主催による「心理職の国家資格化を目指す院内集会」開催のご案内が届きましたので、ご案内申し上げます。

会員の皆さまのお申込をお待ちしております。

期  日:2012年3月27日(火) 
会  場:衆議院第一議員会館 地下1F 大会議室 (東京都千代田区永田町2-2-1)
アクセス:東京メトロ丸ノ内線・千代田線「国会議事堂前」駅 1番出口を出て徒歩3分
     有楽町線・半蔵門線・南北線「永田町」駅 1番出口を出て徒歩5分
周辺案内図(衆議院ホームページ内:http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kokkaimap.htm)
受  付:衆議院第一議員会館1Fロビー 「推進連」受付  ~16時
申込方法:関連資料をご参照下さい。

関連資料:ご案内及び申込方法(PDF)
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